昔の車 2008 12 6

 昔の車といっても、
1980年前後の車のことです。
ちょうどバブル経済が始まる数年前だったでしょうか。
 この当時は、車の運転をすると、腕に筋肉がつきました。
何しろ、パワーステアリングがオプションだったので、
ハンドル操作が重かったのです。
 次に、夏は、うちわが必須でした。
何しろ、カーエアコンがオプションだったので、
信号で止まると、夏は、猛烈に暑いのです。
 もうひとつ。
車でラジオ放送をよく聞きました。
この当時は、カーステレオがオプションだったのです。
 こんな話を書くと、現代の人たちからは、
「何と、ひどい車だったのか」と言うかもしれません。
 しかし、車を乗りこなす楽しみがありました。
今は、車といっても、家電のようなものになってしまい、
車を乗りこなす楽しみがないでしょう。
要するに、軟弱な車になってしまったのです。
反面、値段は、高額になったのです。
 私の記憶が確かならば、
1980年前後に、カローラが79万8千円だったと思います。
(もちろん、販売キャンペーン中の価格でしたが)
 あれから、バブル経済がありましたが、
その後のバブル崩壊、長期に渡るデフレ経済。
だから、カローラの値段が、79万8千円に近づいても不思議はないのに、
今、カローラの値段は、いくらでしょうか。
 要するに、車が家電化してしまったのです。
運転が楽になりましたが、乗りこなす楽しみがなくなってしまったのです。
 パワーステアリングがないと、ハンドルが重いでしょう。
しかし、正確に車をコントロールするには、
あるいは路面感覚を把握するには、パワーステアリングは邪魔です。
 ハンドルから路面の状況が伝わってくるのです。
そういう感覚は、今の人たちには、わからないでしょう。
今は、そんなことを言うのは、F1ドライバーだけでしょうが、
昔は、普通のドライバーも、そういうことを言っていたのです。
 自動車のユニクロはないのでしょうか。
















































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